親の教育レベルが疑われる光景

ただうどんを食いに行っただけ

 近所のうどん屋にうどんを食いに行きました。
 結構なキャパがあり並ばずに入店。
 注文してモノが出てくるまでボケーっとしている平和な時間帯

まだこの家族は微笑ましい

 しばらくすると両親・子供二人の4人家族連れが登場。
 子供はちょっとうるさいが、まあ、家族団らんレベル。
 弟(と思わしき子供)が「ママの近くがいい・・・」と駄々をこねている。
 まあ、微笑ましいレベル。
 ヨメと「過保護に育ってんなぁ」と苦笑いする程度。
 混んでいるので僕らが頼んだ料理はまだ出てこない。

主役は遅れてやってくるの法則

 更にしばらくすると、母子連れ(子供は推定3〜4歳)が近くのテーブルに着席
 注文云々は関係なく、テーブルの上に置いてあったレンゲを手に取り、テーブルをたたき始める子供。
 これがうるさい。
 叩くだけでなく、テーブルにくっつけたまま、擦り始めた。
 私の苦手な、「ガラスが擦れる音」が発生し、寒気がしだす。
 ヨメもこの音が嫌いなので、とりあえず睨む。
 僕も振り向いて(この親子連れは僕の背後に座っていた)その母に訴えかけるような目線を送る。
 母、ガン無視。
 ただ、他の客の視線も痛くなり始めたため、母はさすがに子供からレンゲを取り上げる。
 奪い返す子供。
 音の発生は、母が制御し始めたようだ。

注文が来た。しかし、後ろでガラスの割れる音

 うどんは思いのほか美味かった。
 しかし、食べている最中、後方の親子のテーブルからガシャンとガラスの割れる音。
 水が入っているグラスを割ったようだ。
 隣の4人連れ家族連れのテーブルも巻き込んだ模様。
 僕の方は被害なし。

謝らない母親、そして責任転嫁する子供

 店員が清掃用具を持ってやってくる。
 「ガラス危険ですので触らないで下さいね〜」
 きびきびとした対応である。
 
 そしたらコップを割った子供がこんな事を言い出した
 子供:「割ったの僕じゃないよ、お母さんだよ」
 ・・・なんということでしょう。推定三歳の子供が責任を母親になすりつけようとしているではありませんか。
 ヨメは一部始終を見ていたらしく、子供がレンゲを振り回していたので、
 取り上げようとしたら、子供の暴れる手がコップを振り払ったとのこと。
 母:「ほら、謝りなさい!」
 一応叱る母親。
 しかし、ついぞ子供からは「ごめんなさい」の一言は出てこなかった。
 ちなみに、母親からもきちんとした謝罪の言葉は出てきていなかったように思える。
 ただ、聞いていないだけかもしれない。 

唖然とするヨメ。その原因は

 その後、料理を全て平らげ、会計する僕ら。
 店を出た後にヨメが先ほどの母子を見るように促す。
 そこには普通にうどんを食う母と
 素手でうどんをつまんでツケ汁に入れて食べる子供の姿があった。
 何という教育レベル。
 躾という言葉はそこには存在しないように思えた。

子供連れで外食に行く難しさ

 私は子供連れが入ってくると、基本的に辟易するタイプである。
 自分勝手な意見だが、とにかくうるさいのである。
 スプーンやフォークがあったら、まず金属音がそのテーブルで聞こえる、そんなのが嫌なタイプ。
 ラオタだったせいもあり、飯は黙々と食って、ぱぱっと会計するスタイル。
 私はまだ子供が居ない身なのだが、子供が出来たら外食はしばらく出来ないだろうとあきらめているタイプである。
 「よーし!パパ、今日は特盛にしちゃうぞ〜!」なんて団欒は多分出来ない。
 でも、美味しいものは食いたい。
 はて、困った。子供が出来たらどうすればいいのだろう。

かつて見た外食親子連れの理想系

 まだ、東京で仕事をしていた頃、
 護国寺のちゃぶ屋という当事人気だったラーメン屋に行ったときのお話。
 家族連れが意外と多く、
 「うわー、こりゃ席に着くまで時間がかかるなぁ」と観念していたら
 とある親子(父と推定小学校低学年と幼稚園の兄弟)がカウンター席に座っていて、
 騒ぎもせず、静かに料理を待っていて、
 ラーメンが出てきたら、騒ぎもせず、一心不乱に食べる。
 そしてしばらくしたら、父親が子供たちが食べ終わった頃を見計らって、それぞれの肩を叩く。
 すっと店の外に出て父親を待つ兄弟。
 
 すげぇ、すげぇよお父さん。
 10年近く前に見た。僕の中での理想の親子。
 僕も子供が出来たら
 「外では黙って食え!」教育を実践してみたいと思う。